タクシー業界の現状と今後の課題
タクシー業界の現状と今後の課題について
タクシーは交通手段のひとつとして私たちの身近にあるものです。そんなタクシー業界が今、時代の変化とともに大きく変わろうとしています。そこで今回はタクシー業界に今後起こると考えられることを主に4つに分けて説明していきます。
人材不足
タクシー運転手の数は年々減っています。運転手の高齢化が進んでいるものの若い人が入ってこないため、辞めていく数の方が多くなりつつあるのです。新しく採用するにもルートの知識があり、かつ顧客とのコミュニケーションが取れる人材を確保することは難しく、さらに態度の悪い客が多いことから若い人に敬遠されているためなかなか人数を増やすことが出来ません。その一方で観光客の増加などにより需要は増えているため、人材不足にはこれからも悩まされると考えられます。
タクシーの自動運転
少し前から車の自動運転の研究に力が入れられており、実際に道を走る自動運転車もあるようです。その技術がタクシー業界に参入する動きがあり、政府も2020年までにタクシーの自動運転を開始するためのプロジェクトに力を入れています。自動運転によってより安全な運転が可能になり、需要も満たせることは大きなメリットですが、その一方でタクシー運転手が失業してしまうデメリットも発生してしまいます。
配車アプリの普及
タクシーに乗ろうと思ってもなかなかつかまらないという経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。そんな問題を解決してくれるのが配車アプリです。
近くのタクシーが今どこにいるか分かり、さらに予約も出来るという優れもので、すでに導入している会社もあるようです。タクシー会社も客もメリットがあるので普及が加速していくのは間違いないでしょう。
ライドシェアと白タクなどの新サービスの普及
ライドシェアとは同じ目的地に行く人たちで相乗りをして安く料金を済ませるもので、白タクは白いナンバープレート、つまり一般の人がタクシー代わりに誰かを目的地まで運ぶというシステムです。海外では既にこれらのサービスは普及しており、今後日本でも広がると見られています。こうしたサービスに客を取られてタクシー業界が衰退するという懸念があります。
まとめ
タクシー業界は配車アプリで便利になる一方で、新しいサービスの普及によって衰退する可能性も出てきています。こうした新しい流れに乗り遅れないように下調べなどをしておいても良いでしょう。