なぜ中国は世界のEC大国になれたのか

今の時代は店舗で商品を購入するだけでなく、ECサイトを使って商品を購入することができます。2015年世界でECサイトを使った取引金額は1兆6,710億USドルにまで達しており、2020年には約3,474億ドルにまでなると予想されています。この数字を見れば、ECサイトがどれだけ成長しているのかが判断できると思います。

その中でも「中国」のEC市場規模は、2013年まで、世界のEC市場規模の1位の座をアメリカ合衆国に許していましたが、今ではアメリカ合衆国を抑えて世界で第一位になります。

では、なぜ中国でECサイトの市場規模が近年、急激に成長したのでしょうか。

なぜ中国のEC市場規模が世界で第1位になれたのか

中国には世界的にも有名なECサイト、「Tmall・ Taobao(アリババグループ)」やJD.comなどがあり、この巨大な2つのECサイトが中国のEC市場規模の8割程の売上を占めています。

なぜこれ程までにEC市場が大きく成長しているのでしょうか。

人口の多さ

やはり人口の多さは大きく関係しています。中国は約13億人の人口がいて、世界でも人口ランキング1位であるため、それだけ潜在的顧客がいることを意味します。

そして中国では、スマートフォンの普及率が約70%以上と言われているため、約9億人がECサイトを使っている可能性があるということです。PCも含めたら、この数字以上にいるでしょう。やはりITを積極的に取り入れている国の人口が多ければ、それだけEC市場規模も大きくなります。

比較サイトが豊富

中国には、ECサイトの比較サイト「拍迷綱(パイメイモウ)」などがあり、消費者はこれらの比較サイトを参考にして、流行っている商品や質の良い商品を購入できることもECサイトの市場規模が大きい理由の一つになります。

「拍迷綱(パイメイモウ)」とは、日本のECサイト「Yahoo!オークション」・「Yahoo!ショッピング」・「楽天市場」に加え、中国国内のECサイトも同時に比較することができるサイトになります。これは中国語での検索サイトになっているので、中国国内で非常に人気のある比較サイトです。

この比較サイトを利用すれば、彼らは日中両国のECサイトを一度に比較することができます。今後、日中のECサイトを比較できるサイトだけでなく、全世界のECサイトも同時に中国語で比較できるようになれば、市場規模は更に大きくなるでしょう。

SNSが普及した

今、中国ではSNSが非常に発達していて、月間に3億人程度が使用している「微博(Weibo)」や月間で約8億人程度が使用しているメッセンジャーアプリ「微信(WeChat)」などがあるため、商品の口コミや宣伝、そして商品のブランディングがしやすくなりました。

これからも中国のSNSは成長を続ければ、間違いなく更にEC市場規模を拡大させることに成功するでしょう。

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