卸売業の今後の展開の行方とは

卸売業は製造業と小売業の間に立ち流通を支えているものです。流通に欠かせない存在と思われていましたが、最近になってこの卸売業界に暗雲が立ち込めているようです。一体卸売に何が起こっているのでしょうか?実態を探りつつ考えられる今後の展開をいくつかまとめてみました。

そもそも卸売業とは

よく聞く卸売という言葉をここで改めて解説しておきましょう。卸売とは商品を生産者から仕入れ、小売に販売しているものです。物流を支え、需要と供給の調整の役割も果たし、さらに代金の決済を行うなど、商業において重要な役割を果たしています。

卸売の現状は

卸売は長年安定した業績をあげており生活に欠かせないものと思われていましたが、最近は業界が停滞し始めています。特に中小企業は業績が悪化し、経営が苦しいところも出てきているようです。

卸売の今後の展開は

こうした卸売の現状の原因を分析しつつ、今後の考えられる展開をまとめました。

①ネットショップの拡大によりますます苦しくなる

ネットの普及に伴ってネットショップが発達し、人々が店舗で直接買わずにネットで購入することが多くなりました。そのため、製造業が直接消費者に商品を届ける機会が増え、卸の仕事が減ってきています。ネットショップ側もマーケティングをして今後もさらに規模を増やすでしょうから、今後もこの傾向が続くと思われます。

②安定した供給先の確保

製造業が直接消費者に繋がる一方で小売業が直接製造をするというパターンも増えています。そのためますます卸売は厳しい状況になっています。そこで今後増えると予想されているのは安定した供給先の確保です。例えば、給食に使う食材の卸売や自治体相手の取引であれば、それらが製造業に進出する可能性も低いため、安定して売上を出せます。

③付加価値をつけたサービス

最近見られるようになってきたのが普通の卸売に加えて価値をつけることです。例えば、食品の卸売であればただ食材を卸すだけではなく、それまで現場でやっていた調理作業の一部を卸側で済ませておくことで現場の負担を減らすというケースがあるそうです。こうして加工賃をもらいつつ依頼も安定して受けられる仕組みは今の状況を救うカギとなるでしょう。

まとめ

ネットショップの発達や従来の流通システムの崩壊により、卸売業は厳しい状況になっています。その状況を理解し積極的に新しいアプローチを進めることが求められるでしょう。

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