今まで空を飛んで行ききする交通機関は「飛行機やヘリコプター」だけだった。しかしこれからは「タクシー」も、空を飛ぶ時代になりそうだ。

2017年にアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）のドバイで、「ドローンタクシー」と言われる「空飛ぶタクシー」の実験が行われたり、2018年には、アメリカのエアバスが開発している電動の垂直離着陸機（ｅＶＴＯＬ「イーブイトール」）の実験を行ったり、「空飛ぶ車」の実用化に向けて取り組んでいる。

空飛ぶ車とは？

しかし「空飛ぶ車」と言っても、本当にそれが実在するのか。そしてそれはどのような定義をされているのでしょうか。ここで見てみましょう。

米航空宇宙局（NASA）によると、空飛ぶ車は「地上走行が可能な小型飛行機」であり、「自動車運転免許証で操縦でき」、「時速240～320キロメートルで1300キロメートル以上離を恒速走行できる」、「5人乗り以下の自動車」と規定されています。端的にいうと、『地上と空を利用してすばやく目的地まで到達できる乗り物』を空飛ぶ車と定義しています。

引用；空飛ぶ車のメリットとは？空飛ぶ車の実現する未来

「空飛ぶ車」が夢のような素晴らしい乗り物に聞こえるかもしれませんし、本当に革新的な乗り物だと誰も思います。

しかしそこにはいくつかの懸念点も同時にあるのです。

「空飛ぶ車」の実用性

ここまで夢のような話をしてきたのですが、「空飛ぶ車」に対してこのような疑問も同時にあるのです。

• 自動運転車によって、渋滞問題は解消される
• そこまでの費用を掛けなくても、移動できる
• 天候に左右されやすい
• 騒音問題が起こる

もちろんこれらの問題は解決することができれば、革新的な素晴らしい乗り物になります。しかし懸念点の例を上げれば、このように数多くあるのが現実問題で、依然として実用化はされていない状態なのです。

しかし、そうは言っても「空飛ぶ車」の開発競争は世界中で激化しているのです！

「空飛ぶ車」の開発競争が激化している

ドバイで「ドローンタクシー」の実験が行われたのを始めとして、アメリカに本社を置く大手配車サービス企業のUBERはNASAと共同調査したり、中国の民間自動車メーカーとしては国内2位の規模の「ジーリー（吉利）」がアメリカの「Terrafugia」を買収したりするなど、世界各地で「空飛ぶ車」の実用化に向けて、大企業からベンチャー企業まで凌ぎを削っている。

もう自動車メーカーは陸の上の車だけでなく、上空の車まで開発を進めていて、現在は世界各国で15社以上の企業が「空飛ぶ車」の商品化を目指している。その競争が毎年のように激しさを増している状態なのです。

引用；2020年を目処に“空飛ぶタクシー”のサービス開始か。1兆円規模の有望市場を開発合戦が創出