カーシェアリングが自動車メーカーに与える影響
最近では自分の車を持たないで、移動は「カーシェアリング」を使っている人も増えている中で、この「カーシェアリング」という画期的な仕組みが自動車メーカーにどのような悪影響を与えるのでしょうか。
カーシェアリングとは
皆さんは既にご存知かと思いますが、「カーシェアリング」とは”自分の自動車ではなく、会員になった人たちの間で車を共有する”ことを言います。
では、具体的にどんな用途でどんな時に使いやすいのか。
カーシェアリングとは、車を一定時間利用し、指定された場所に返却、使った分だけ利用料を払うというサービスだ。レンタカーとは異なり30分、1時間という短い単位で車を気軽に利用できる。最初は大学のキャンパス内、人気観光地などで始まったサービスだが、今や全世界に広がりを見せている。
引用;なぜ世界中の自動車メーカーが「カーシェア」にこぞって投資するのか
代表的なサービスといえば、アメリカのカーシェアリング会社「Zipcar」やドイツの「Car2go」などがあげられる。
自動車メーカーは「カーシェアリング」業界に参入をしている
タイトルにもあるように、「カーシェアリング」が普及することで、自動車メーカーの経営に悪影響を及ぼしかねない。それは単純で、「カーシェアリング」が普及すればするほど、自家用車を持つ人が減ることを意味するからだ。
しかし現実に、トヨタや日産などの大手自動車メーカーが、この「カーシェアリング」に参入している事実がある。一見、自分で自分の首を締めているように見えるこの行為を、なぜ自動車メーカーは行っているのだろうか。
若者の自動車離れを恐れている
この矛盾した行動に見える自動車メーカーの「カーシェアリング」の参入。しかし、自動車メーカーが参入した目論見は、もっと根本的な理由によるものだった。
それは「若者の自動車離れ」という、自動車メーカーだけでなく、自動車産業が一番恐れて老いることである。移動手段として車以外にも、自転車や電車、最近ではセグウェイなども人気であるため、「自動車離れ」を促しかねない交通手段がこれからも出てくるだろう。そうなってしまうと、自動車メーカーは、「カーシェアリング」業界に、自社の車を売ることすらできなくなってしまう。そのような最悪な状態に陥ってしまうと、自動車メーカーは取引先が全くない状態になってしまう。
そうならないためにも局所的ではなく、大局を見ているのは、さすが自動車メーカーだろう。